パラグラフリーディングを習得すべし(特に高校生)

パラグラフリーディングとは

さて、今日は高校生向けの内容になります。もちろん、中学生も読んで下さい。
パラグラフリーディングとは一体何なのか。
ここは、今回紹介する「パラグラフリーディングのストラテジー」の引用がわかりやすいと思います。

簡単にいえば、「パラグラフ(段落)」ごとに理解していくことで、文章の全体像を明らかにしましょうね。ということです。

これが出来るかどうかで、英文読解は大きく変わります。
段落ごとに内容を理解し、展開を推測していくので、速読につながるし、問題を解くのもどこに何が書かれているか、瞬時に探せるようになります。

そして、「筆者のイイタイコト」をつかむためには、パラグラフごとの理解も重要ですが、この単語が出てきたら、この後こういう論理展開になるよと教えてくれる単語があるんです。

と、いうことはその単語を覚えれば、その後、どんな展開で文章が進んでいくのかが読みながら分かってしまうというのです。すごい!これを「論理マーカー」と言っています。

このパラグラフリーディングを習得することで、速読が出来るようになり、正答率は格段に上がり、さらに現代文の成績まで上がる。そして一番大きいのは、今後、日常生活や社会人となり、英語、日本語問わず様々な文章を読むことになりますが、そこでもこの力を発揮できることです。

パラグラフリーディングの勉強の仕方

それでは、どうやってパラグラフリーディングの勉強を始めればいいのか。
そこでオススメなのが前述の「パラグラフリーディングのストラテジー」です。

パラグラフリーディングのストラテジー

全部で3冊、河合出版から出ています。

①読み方・解き方編
②実践編 私立大対策
③実践編 国公立大対策

の3冊です。

①読み方・解き方編は必読です。どのように英文を読み、解釈し、ここで紹介されている「論理マーカー」を使用していくのかが事細かに書かれています。

一緒に英文を読みながら具体的に、ここがこうで、こうだよと先生が優しく語りかけてくれるので一気に読み進められます。
そして、読み進めながら、実際に本の中で使われている「論理マーカー」の使い方や種類をノートにまとめましょう。

今後、長文を読む際に最初はそのノートを見ながらでいいので、「論理マーカー」を拾いながら、論理構成を推測して読んでいくのです。
そのためのノート作りを是非してください。

そして、最終的には全ての「論理マーカー」を暗記し、長文の中でその単語に出会ったら俊敏に反応し、この後はこういう流れになると推測して読み進める練習をしてください。

その練習のために②と③があります。

それと合わせて、もう一つ重要な要素として「リーズニング」があります。
これは理由付けのことです。選択肢問題などで、「なぜこの答えになったか(この選択肢をえらんだか)の理由付け」をするのです。
この作業は、慣れるまでは本当にしんどいです。苦行でした(経験談)。
だけど、このリーズニングを習得した後には、驚くべき成長が見られます。
ここで挫折する人が多いのも事実。ですが、ここを乗り越えて栄光を手に入れましょう。

勉強の仕方をまとめます。

  • 1.「パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編」を熟読
  • 2.「基本のストラテジー」「論理マーカー」をノートにまとめ、いつでも使えるようにする。(俊敏さが大切)
  • 3.「論理マーカー」を暗記する。→目標ぷらすでは、論理マーカー暗記用のテスト、プリントを実施しています。
  • 4.リーズニングに強くなる。これは演習あるのみ。最初は時間がかかっても、必ず早くなります。自分を信じて頑張りましょう。
  • 5.2でまとめたノート片手にいざ②③の実践編へ進んで演習をする。

この流れに沿って、パラグラフリーディングの学習を進めてください。
目標ぷらすでは、「論理マーカー」テストを実施し、確実にマーカーを使える力を養います。
どこから、どんな単語が飛んできても、即座に反応し、「読める」へ導きます。
そして、この「論理マーカー」、atama+にも入ってるんですよね。なのでatama+で演習して実践に臨めんるんです。
すごいね、atama+!

atama+の論理構造を示すマーカー演習

徹底英語長文読解講義

ここで、OSPを主催し、「単語王2202」の著者・中澤一先生の「徹底英語長文読解講義」も紹介したいと思います。
めちゃくちゃ素晴らしい参考書なんですが、すでに絶版してしまってるんですよね。

徹底英語長文読解講義

私が受験生だった頃は、前述の「パラグラフリーディングのストラテジー」は発刊されておらず、中澤先生の「徹底英語長文読解講義」でした。そして、パラグラフリーディングという言葉さえ、ほとんど聞くことがない言葉でした。
私は「単語王2202」を愛用していた流れでこの本に出会ったのですが、名書です。
当時、目からウロコだったのを昨日のことのように思い出します。
そして、この参考書をやりきった後、英語の偏差値が爆上がりしました。

この参考書でも、パラグラフ同士、さらには文同士のつながりが事細かに明記され、各パラグラフごと、そして文章全体のトピックは何かを徹底的に解説してくれています。
本文も一文一文の解説がみっちりされていて、どの単語に注目すれば全体像が見えてくるかを解説してくれています。
また、リーズニングの解説も丁寧で自分がどこで、どう考え、どう間違えたかが分かる構成になっています。

ただし、注意点があります。
難易度が高いです。「難関大攻略」とある通り、それ相応の単語力、英文解釈力を備えていないと、手が出せません。なので、この参考書で演習する人はそもそも英語がある程度は出来る人です。
初心者は間違っても手を出してはいけません。偏差値50後半~60以上向けと思ってください。
「パラグラフリーディングのストラテジー」でパラグラフリーディングを習得し、成績を上げ、さらなる飛躍を目指して、ぜひ取り組んでほしいと思います。

You Tubeでもこの本や単語王が取り上げられた動画の再生回数が多くて驚きました。
中澤先生のファンは根強いなぁと感じました。

今日は、パラグラフリーディングに関するお話でした。
目標ぷらすでは、パラグラフリーディングを英文読解の基礎と捉え、演習をしています。
ぜひ一生物のパラグラフリーディングの習得にチャレンジしましょう。

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